長らく待っていた製品がようやく発表されました。
キヤノン EOS 5D Mark II
“EOS 5D Mark II”は、35mmフルサイズCMOSセンサーをハイアマチュア向けにいち早く採用し、市場から長い期間に渡り評価を得ているデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D」(2005年10月発売)の後継機種です。
新開発の約2110万画素・35mmフルサイズCMOSセンサーは、優れた解像感と豊かな階調を備え、さらなる高画質を実現するとともに、常用設定できるISO感度をISO100~6400まで拡大し、拡張設定にISO50、12800、25600を用意することで、幅広い撮影領域に対応しています。また、新世代の映像エンジン「DIGIC 4」の搭載により、高画素化で増大したデータも高速に処理することが可能で、高解像度化を図りながらも、約3.9コマ/秒の高速連写と、約310枚の連続撮影可能枚数を達成しています。さらに、新設計の視野率約98%の高性能ファインダーや高精度で高速な9点+アシスト6点AFを搭載することにより、快適な撮影を実現しています。
技術面では、EOSシリーズ初となるフルHD(1,920×1,080ピクセル・30フレーム/秒)での動画撮影機能や、3種類のAFモードを備えたライブビュー撮影機能、レンズ周辺光量補正機能など、デジタル一眼レフカメラによる撮影領域をさらに拡げる機能を豊富に搭載しています。
また、液晶モニター表面に反射や汚れを防止するマルチコーティングを施した約92万ドット・3.0型クリアビュー液晶は、優れた発色性と色再現性で自然な画像表示を実現し、日中の屋外での視認性を高めています。さらに、セルフクリーニングセンサーユニットにフッ素コーティング(ローパスフィルターの表面)を施しゴミの付着を抑えたセンサーダスト対策「EOS Integrated Cleaning System(イオス・インテグレイテッド・クリーニング・システム)」や、約15万回の作動耐久性能を持つシャッターユニット、高い剛性を備えたマグネシウム合金製ボディの採用などにより、高い信頼性を確保しています。加えて、容量が従来機種の約1.3倍の新しいバッテリーパック「LP-E6」を用意し、機動性をさらに高めています。
と、あります。ISO感度が50Dと同様、というかそれ以上のレンジですねぇ。すばらしい!
連写性能も5Dと比べるとよくなってますし、視野率も100%でないにせよ、いいですねぇ〜〜
動画撮影は使うかどうかはわかりませんので何ともいえないですが、Lレンズあたりを使った撮影ならある程度のクオリティーが出せるのかなと。
それにしても、RAWファイルのサイズ、、、えげつないですな(25.8MB)。連続撮影枚数が13枚ってことで3秒強の連写ができるわけですな。時代の進歩ってやつはすばらしいですな。
EF24mm F1.4L II USM
“EF24mm F1.4L II USM”は、大口径・広角レンズとして好評の「EF24mm F1.4L USM」(1997年12月発売)の後継機種として開発されたもので、ガラスモールド非球面レンズやUDレンズ(特殊低分散ガラス)などの特殊光学材料を採用することで、さらなる高画質化を実現した高性能L(Luxury)レンズです。
2枚の高精度ガラスモールド非球面レンズにより、画面全域での高画質化を実現するとともに、2枚のUDレンズにより、倍率色収差を良好に補正しています。
また、新開発の特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」を施すことにより、特に入射角の大きな光によるゴーストやフレアを極小に抑えています。
さらに、過酷な撮影条件下でも高い信頼性を発揮する防塵・防滴構造、リングUSM(超音波モーター)や高速CPUが実現する高速オートフォーカスなどにより、プロユーザーの厳しい要求にも応える高性能なレンズに仕上げています。
単焦点の描画力はとても魅力的で、さらに新しいコーティングも採用され、期待のレンズです。(買えるかどうかは別ですが)
キヤノンが撮影レンズ用の特殊コーティング“SWC”を開発
レンズ面での光の反射は、空気とガラスの境界面で屈折率が大きく異なるために発生します。 従来は、レンズ面に薄膜などをコーティングすることで、光の干渉作用を利用して反射光を抑制してきましたが、 光の入射角などの条件によっては、十分な抑制が行えず、フレアやゴーストが発生する場合がありました。
今回キヤノンが開発した特殊コーティング“SWC”は、レンズの表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制する新しいタイプの反射防止技術です。
ガラスと空気の間の屈折率を連続的に変化させることにより、屈折率が大きく異なる境界面をなくす ことができるため、反射光の発生を大幅に抑制することが可能になりました。 また、従来のコーティングでは抑制できなかった、特に入射角が大きな光に対しても優れた反射防止効果を実現しています。
主に広角レンズで採用されている曲率が大きいレンズなどに“SWC”を採用することで、これまで 防ぐことが難しかった周辺部での反射光によるフレアやゴーストの発生を大幅に抑えます。
と、あります。広角レンズの光学特性がよくなるってわけなので、今後さらにいろんなレンズが出てくることも想像でき、楽しみですね。